私は、2005年に岡山県で初めて下肢静脈瘤のストリッピング手術と血管内レーザー焼灼術の日帰り治療を始めました。当時、下肢静脈瘤手術は1週間から10日間の入院生活を余儀なくされていましたので県下はもちろん県外から「日帰り治療のニーズ」のある多くの患者さんが来院され治療を行いました。
その後、2011年に高周波焼灼装置の導入、レーザー治療は波長980nmから1470nmに変わり術後の痛みや皮下出血がより軽減されました。現在、この治療は血管内焼灼術と呼ばれ下肢静脈瘤治療の主流になっています。
2019年に新しい治療法が導入されました。医療用接着剤を利用したこの治療法(グルー治療、血管内塞栓術)では、カテーテルを挿入する1カ所だけの局所麻酔で済み、治療後の包帯や弾性ストッキングを着用する必要がなくなりました。
下肢静脈瘤には、クモの巣状静脈瘤、網目状静脈瘤などもあります。これらの治療法は硬化療法や静脈瘤切除が中心です。当クリニックでは、超音波診断装置を用いて診断を行い、認定ストッキングコンダクターによる圧迫療法を始め、硬化療法、静脈瘤切除、ストリッピング手術、下肢静脈瘤血管内焼灼術(半導体レーザー、高周波)、下肢静脈瘤血管内塞栓術(グルー治療)を患者さんの下肢静脈瘤の状態とニーズに合わせて行います。
下肢静脈瘤の診断・治療をご希望の患者さん、お気軽にお問い合わせください。
院長