静脈瘤でお悩みの方、薬を塗っても良くならないあしの湿疹でお悩みの方、夕方になるとしが重く、むくみがひどくなる方、明け方にあしがつってお困りの方は「静脈のこぶ」が見えなくても静脈の機能が悪くなっていることがあります。
当院では最新の診断、治療機器を用いた原因に即した根本的な治療を「日帰り」で行っています。
狭心症のカテーテル治療のように細いファイバーを弁が働くなって静脈瘤の原因になっている静脈に挿入して弁の近くから痛んでいる範囲を焼灼して治療する方法です。局所麻酔で治療が出来て皮膚を切開しませんから手術当日から普段の生活が送れます。
血液が逆流して静脈瘤の原因となっている静脈を抜き取る手術です。現在でも一般の医療機関では標準的に行われ効果のある治療法です。当院でも必要があれば局所麻酔で行っていますので入院の必要はありません。
専用の薬を瘤に注射して血液の流れを遮断する治療法です。主にクモの巣静脈瘤や網の目静脈瘤の治療に行います。欧米特にヨーロッパでは太い静脈の治療にも行われています。治療後には弾性ストッキングの着用が必要です。
静脈の瘤を小さな傷で取り除く手術です。血管内焼灼術、ストリッピング手術と同時に行うことが一般的ですが、単独で行うこともあります。傷跡ができるだけ残らないような配慮をします。
膨れてデコボコした静脈瘤を圧迫するためではなく、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用を補助して血液が心臓へ戻りやすくするために用います。医療用ストッキングを弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターが病状に応じて紹介します。特殊な場合を除いて保険が効きません。
検査方法としては、ドップラー検査、APG(エアープレチスモグラフィ)静脈検査や下肢静脈超音波検査などがあります。
立位または座位の状態であしにゼリー状の液を塗って超音波を当てることによって、血流に色をつけて血流の有無や血流方向を観察することができるカラードプラー法や、血流の逆流時間を測定することができるパルスドプラー法などを使って、血管の大きさや走行、逆流の有無を観察します。
検査時間は約20分程度です。
あしにカフを巻いて、片足立ちをしたり、爪先立ち運動など簡単な動作や運動を行ってもらいます。その際のあしの容積変化を測定することによって、下肢静脈の機能をしらべることができます。
この検査の良いところは、造影剤などを使う必要がないので副作用などの心配もなく、閉所恐怖症の方や妊娠されている方に対しても繰り返し検査が行えるというところです。
実際の測定にかかる時間は15分程度です。