22nd Annual Meeting, American Venous Forum (Feb 10-13, 2010, Amelia Island, Florida)

引き続きAVFの報告です。2010年度はフロリダのアメリアアイランドで開催されました。生憎,9.11を超えるフライトスケジュールの混乱をきたした北米を襲ったブリザードによって日本からの参加者に影響して会場にたどり着けない先生方もいました。私も前もってロスアンゼルスに家族といたのですが,突然フライトがキャンセルされましたと電話が入り一瞬途方にくれたのですが娘が交渉してくれてなんとか会場のRitz Carltonに途中で一緒になった小川先生と一緒に到着しました。

今回の発表は

980nm and 1470nm Lasers and Conventional Surgery for the Treatment of Primary Saphenous Varicose Veins of CEAP’s C2: A Comparison of Clinical Outcomes using CIVIQ2

相変わらず英語でのコミュニケーションで一苦労です。しかし,Dr. Kabnickから発表に同意をもらって安堵しました。

次の写真は,Miami Vein CenterのDr. Jose Ignacio Almeidaです。1470nm Diode Laserの先駆者の一人です。

3日目の午後にレンタカーでDaytonaに行ってきました。生憎大雨でしたが,雰囲気を味わうことが出来ました。

XVI World Meeting of the Union Internationale de Phlebologie (Aug31 – Sep4, 2009, Principality of Monaco)

ブログの更新を怠けてしまっていました。2009年AVF以後で主な出来事を振り返って記します。
まずは,モナコ公国で開催されましたUIP国際会議です。この学会は静脈学の国際学会としてもっとも権威があります。

Treatment of the Varicose Veins Using 1470nm Diode Laser –Short Term Results —
今回の発表のタイトルです。相変わらず下肢静脈瘤の血管内レーザー治療に関しての発表ですが,わが国ではもちろんのこと世界でもまだ新しい機器による治療結果の発表で,学会のトピックスでもあり多くの聴衆が来てくれました。

毛細血管拡張症いわゆるウェブ(クモの巣状静脈瘤)に対しては,液状硬化療法が多くおこなわれているのですが,このように1064nm NdYAGレーザーも良い結果が出るようです。諸國眞太郎クリニックでもStarLux社製の機器があります。もう少し有効利用をしたいと思いました。

次の写真は,下肢静脈の超音波診断の権威,Dr. Labropoulosによる穿通枝をチェックするときの圧迫する方法を伝授してくれているところです。

最後にヨーロッパだけでなく米国でも街中で弾力ストッキングや整形外科靴がウィンドウに並んでいるのを見ます。わが国でも徐々に足の健康に対する意識が向上してきていますが,働く女性が,仕事靴をバッグに潜ませて足によい靴を履いて通勤している姿を見ることはありません。